すまいを確認しよう

2016/03/01

あなたのマンション、耐震改修しなくて大丈夫?注意すべきポイント4つ。

いつ起こるとも知れない直下型地震。もし、うちのマンションが大地震に耐えられないものだったら…!そう考えると、このまま暮らして大丈夫なんだろうか!?と心配になってしまいますよね。
耐震改修が必要かどうか、注意するポイントをご紹介します。もし、当てはまるようならば、今すぐに耐震アドバイザーなどの専門家に相談し、耐震診断を検討してください!

POINT1:旧耐震基準(1981年5月31日以前の建築確認)で建てられたマンション

地震大国・日本は、大地震での被害を教訓に建築基準法が作られ、見直されてきました。その中でも、大きな契機となったのは1978年の宮城県沖地震で、被害状況から1981年に建築基準法が大改正され、新耐震基準での設計法になりました。
約25万棟が全半壊した1995年の阪神淡路大震災では、旧耐震基準で建てられた建物に大きな被害が生じ、旧耐震基準の建物は耐震改修の必要性が、改めて実証されました。

出典:阪神・淡路大震災建築震災調査委員会報告書

POINT2:1階が駐車場(ピロティ形式)のマンション

1階が独立柱のみで支えられている空間のある建物を「ピロティ」形式といいます。マンションでは1階部分をピロティにしてそこを駐車場や敷地内通路として利用することがあります。1階に柱が少なく、建物が変形しやすいため、阪神淡路大震災ではピロティがつぶれて2階が落ちている被害もありました。

POINT3:5階以上の高層マンション

旧耐震基準では、5階以上の高層マンションに「ラーメン構造」と呼ばれる組み立て方を採用していることが多くあります。柱と梁で構造を支える作りで、間取りが比較的自由でリフォームもしやすいメリットがありますが、壁で構造を支える作りの「壁式構造」に比べ、地震に「もろい」作りであることが知られています。

POINT4:アンバランスなマンション

「L字型」マンションや立体感のある配置の「雁行型」マンションなど、奥行きのある形状のマンションはオシャレに見えるもの。しかし、耐震性に関しては難アリ!
アンバランスで複雑な形状の建物は、地震が起きた時にそれぞれの固まりが違う揺れ方をするので、接続部分などが局地的に破壊されることも。長方形のシンプルなマンションが地震に強い形状です。

L字型

雁行型

1番のポイントは、1981年5月31日以前の旧耐震基準で建てられたものかどうか。
これ以前に建てられた古いマンションならば、今すぐに耐震アドバイザーなどの専門家に相談を!

執筆・編集 住まいのそなえ研究所
<参考文献:これで完璧!マンション大規模修繕
(マンション大規模修繕研究会著・エクスナレッジ発行)>

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