耐震について知ろう

2016/07/05

事例でわかる★耐震工事成功のポイント〜ホテル編〜

第3回:工事中の営業は?工事後のメリットは?

 

ホテル花巻 オフィシャルホームページ(外部リンク

 

岩手県花巻市の「ホテル花巻」は、外観にこだわって選んだ「デザインフィット工法」で耐震工事を実施することを決定しました(第2回:リンク)。最終回となる第3回は、工事期間中の工夫や営業への影響、工事後のメリットなどについてお聞きしました!

 

‐営業をしながらの工事は、どのように行われましたか?

スケジュールイメージ

ホテルの営業は休まないことを前提に、具体的な工程やスケジュールを決めました。デザインフィット工法は工事期間が短く済むので、当館にとって閑散期である12月にスタートし、3ヶ月で終了する計画でした。工事中はどうしても多少の音が出てしまうので、お客様がいらっしゃらない時間に実施したり、7階のレストランを工事する時は6階にお客様をお泊めしないようにしたりと、対応しました。

‐工事期間中、お客様への告知はしましたか

工事中であることをホームページに掲載してお客様にお知らせしたり、ご予約いただく段階でご説明をしました。特に問題になることはありませんでしたね。

 

‐ホテルの稼働状況に影響は?

お客様の食事に利用している7階のレストランとラウンジは両方とも耐震工事が必要でしたが、各々の工期をずらすことで、交互に稼働できるように対応しました。ピロティ形式の駐車場については、2ヶ月閉鎖し、耐震工事中は敷地内の他の駐車場に停めるようにお願いしました。

 

1階、ピロティ部分は壁を増設

‐レストランとラウンジは、耐震工事のフレームが内装になじんで雰囲気のある仕上がりになっていましたね。

ホテル花巻の7階は、古民家風の内装が特徴の店舗です。その雰囲気に合わせて、フレーム表面の素材や色を選びました。違和感がない仕上がりになったので、デザイン性を重視して選んだ工法にして正解でしたね。

ホテル最上階の本格和食レストラン「羽山」 / 工事個所をご説明くださった ㈱ケー・エフ・シーの武田さん

 

‐耐震工事後のメリットは?

まだ終わったばかりなので、直接的なメリットが出てくるのはこれからですね。今後は、耐震診断の結果と耐震工事の実施有無が公表されるようになるので、耐震工事済であることがお客様に選ばれるポイントになってくると思います。
私としては、耐震診断を通じて、想像以上にしっかりした建物だとわかったことがメリットでした。今回の耐震工事で弱いところも補強でき、これからも安心して営業を続けていけると自信を持つことができました。

 

‐最後に、宿泊施設にとって耐震工事をする意味とは?

宿泊施設にとって、来ていただくお客様が安心して泊まれることは大前提です。お客様の生命を第一に考えれば、地震に弱い建物である可能性があるならばしっかりと耐震診断をし、耐震工事で補強するのは当然のことです。
2016年、岩手県では国体が開催されます。花巻市もハンドボール、ソフトボール、ボートなどの会場となり、当館もすでに国体時期は予約で埋まっています。選手やチームの方に安心して泊まっていただいて、国体の場でこれまで培ってきた実力を発揮していただく手助けをしたいと思っています。

 

佐々木晃取締役にお話を伺いました

 

内装に合わせたたデザインフィット工法の仕上がりは素晴らしい!安心して泊まれて、雰囲気のあるレストランで食事ができるホテル花巻に、ワシも泊まりに行くぞ!

 

東北自動車道・花巻ICから5分、高速道路を利用した旅行にもアクセスの良さが光る花巻温泉。ホテル花巻の食事処「桜菊」ふるさとバイキングは熱々の天ぷら、冷麺、お寿司などの定番メニューを始め、具を選べる釜飯などの和食中心のメニューです。

温泉はひのき露天風呂を新設。宿泊すると隣接するホテル千秋閣やホテル紅葉館への湯めぐりがますます楽しくなります。

お電話:0198-37-2111 ホテル花巻 オフィシャルホームページ(外部リンク

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