耐震について知ろう

2016/03/01

ホントのところどうなの?直下型地震の可能性

気象庁が指摘!日本で「大きな地震が絶対ありません」と断言できるところはない!

 甚大な被害をもたらした1995年の阪神淡路大震災。阪神淡路大震災は、震源地が淡路島北部と都市部に近く、いわゆる「直下型地震」で、大都市である神戸市で震度7を観測し、25万棟もの建物が全半壊する被害となりました。気象庁も「海溝付近で発生する巨大地震に比べて小さいことが多いのですが、地震が発生する場所が浅く真上の人が住む地域に近い場合があるため、マグニチュード6〜7程度でも大きな被害をもたらすことがあります。」と、直下型地震の危険性を指摘しています。また、「日本で地震が発生しないところはありません。(中略)『この場所は大きな地震が絶対ありません』と言えるところはありません。」と、日本中で大きな地震が起こる可能性があることを指摘しています。

最近の日本の大きな地震は?

 「日本で地震が発生しないところはない」と、気象庁が指摘する通り阪神淡路大震災後も、日本では大きな地震が続いています。

2000年以降の主な地震

出典:気象庁ホームページに追記

関東地方の直下型地震の可能性は?

 関東地方の巨大地震といえば、1923年の関東大震災。この震災は、東日本大震災と同様に海溝型の地震でした。海溝型地震とは別名プレート型地震とも呼ばれ、太平洋の北米プレートの下にフィリピン海プレートがもぐりこむことによって起き、広範囲での被害をもたらします。
 この海溝型の大地震については、切迫した危険はないと考えられていますが、M(マグニチュード)7クラスの直下型地震は、過去に発生したM7程度の地震の発生回数などから今後30年間で70%とされています。過去には2年連続で起こった例もあり、いつ発生してもおかしくない状況です。阪神淡路大震災の事例からも、直下型地震では震源地と都市部が近いために揺れが激しく、建物の倒壊が多く起こる可能性があります。

南関東の主な地震

出典:気象庁ホームページ

建物への被害が大きい直下型地震は、いつ起こってもおかしくない状況。“その時”のために「住まいのそなえ」をしておきましょう!

執筆・編集 住まいのそなえ研究所
<参考文献:これで完璧!マンション大規模修繕
(マンション大規模修繕研究会著・エクスナレッジ発行)>

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